書評
BOOK
2021年02月11日

【書評65】No Rules 世界で一番自由な会社NETFLIX

急成長を遂げているNETFLIX。

その会社の成長の源は

「社員の自由度を高める」

成長の要素は、

・能力密度を高める:能力の高い人を採用し、最大限に高める

・率直さを認める:最大限に高める

・コントロールを減らす:多くのコントロールを減らし、最終的にほぼ撤廃する

 

NETFLIXの最高のパフォーマンスは、

「高いパフォーマンス」+「私心のないフィードバック」で創られている。

高いパフォーマンスを発揮する人がいても、

そいつが「嫌なやつ」なら、

「嫌なこと」はあっという間に組織に伝染して

チームのパフォーマンスを大幅に低下させる。

 

人は「率直さ」を嫌う傾向にある。

本心では「心からのフィードバック」を欲しいが、

改善点を指摘されると、自分を守りたくなる。

闘争・逃走のどちらかの反応が起きるのが人間。

肯定的フィードバックと、修正的フィードバックを加えて行うことで

「高いパフォーマンス」を「最高のパフォーマンス」に昇華させていくことができる。

 

NETFLIXでは、全ての社員にフィードバックの上手な与え方・受け取り方を教えている。

フィードバックには4つの原則 4A がある。

  1. AIM to ASSIST :相手を前向きに助ける気持ちで
  2. Actionable:行動を促す、行動を変えることにフォーカスする
  3. APPRECIATE:感謝する、フィードバックに感謝して耳を傾ける
  4. ACCEPT or DISCARD:取捨選択する、心からありがとうといった後で選択するかどうかは本人次第

 

私は、以前は「フィードバック」が大嫌いな時期があった。

今でも「改善フィードバック」は好きではない。

しかし「心からのフィードバック」が自分を成長させる重要な要素であることは気づいている。

 

最高のパフォーマンスは、

「高いパフォーマンス」+「私心のないフィードバック」で創られている。

決して忘れてはいけない、と強く感じている。