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2021年07月15日

「1on1面談は時間がかかります、会議のようにはいかないでしょうか?」

セミナーを実施すると、

必ずいただく質問の一つです。

 

1on1面談はしっかり時間をとって、

相手と向き合う時間。

 

会議は、あらかじめ定めた議題に対して、

複数の人が参加して、

合意形成しながら決定していく時間。

 

上長サイドから見ると、

会議だけやっている方が

効率的に感じます。

 

会議は、一つの議題に関しての議論は短時間。

1テーマの持ち時間が決められている場合が多いですね。

 

またあらかじめ、参加者が準備し、

検討するので効率的。

 

効率的な会議であれば、

とても仕事が進みます。

 

上長はチーム・組織全体として

仕事を進めている気になります。

 

会議でも、準備が少なく、

参加者が必要以上に多く、

だらだら、長々とした会議は非効率で、

参加者の一部は内職するなどが

発生します。

 

1on1に戻ると、

1on1は相手にしっかり向き合う時間。

 

1on1の本来の意味・意義を知らず・学ばずに進めている人は、

会議と同じように進める人がいます。

 

あらかじめテーマを決めて、

準備をする。

話を簡単に聞いて、アドバイスや指導を行って終わる。

 

テーマを決めるのが相手であれば良いのですが、

上司側が決めて、上司のやりたいように進める。

 

上司の視点ではとても効率的です。

 

そのような1on1面談では

相手はどんな気持ちになっているでしょうか?

 

これ、会議と変わらない。

私の話はちっとも聞いてもらえない。

どちらかというと追求されている感じ。

誰のための1on1?  上司のためのもの。

 

 

このような1on1面談が続いている組織では、

1on1面談は、自然消滅していきます。

 

1on1面談の相手は、自分の話をしっかり聞いてもらっていない。

受け取ってもらっていない。

自己の成長につながらない。

否定的な感情が溜まってきます。

 

上司側も、これなら会議や、

通常の5分−15分程度の指示・指導と

変わらないと感じていきます。

 

1on1面談のメリットを整理すると、

 

・相手の考える力を育て、自発性や応用力を高める

・相手の可能性を引き出すことができる

・相手の学習力自体を上げることができる

 

短期的には時間のかかる1on1面談。

 

しかし3ヶ月後、半年後のあなたのチーム・組織を

想像してください。

 

二つのチーム・組織があります。

 

一つめは、

1on1面談を相手に向き合い、

しっかりやっているチーム・組織。

 

二つめは、

効率を重んじ会議形式で短時間で

上司のやりたい方法でやっているチーム・組織。

 

どちらがメンバーが成長していますか?

どちらがあなたの手がかからなくなりますか?

どちらがチーム・組織の総合力が上がりますか?

どちらがあなたの時間を、

あなたのやるべきことに力を注ぐことができますか?

 

半年後・1年後のあなたのチーム・組織の

ありたい姿を想像して、

取り組んでいただけると嬉しいです。