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2020年02月03日

MR活動のValue-up研究とGEキャピタルのValue-up

2月1日に59歳になりました。

多くのお誕生日メッセージありがとうございます。

 

節分前の生まれなので、干支は5回転、還暦の年になります。

 

ライフワークとして取り組んできた

医療用医薬品の営業担当者MRのValue-up 価値向上と、

 

Y社時代に交流があった

GEキャピタル(現在は三井住友ファイナンス・リース)の

Value-up活動の類似性について記します。

 

 

T社の福岡支店長の時代に、

医療用医薬品の営業担当者MRの

Value-up研究会を立ち上げました。

 

その意図は、

 

われわれ製薬会社の社員は、

医療機関を定期訪問し、多くの医療機関をみている。

 

医療機関は、それぞれ地域の患者さんのために

様々な工夫を行なっている。

 

医療機関を訪問しているMRは、

実は、医療機関の取り組みの素晴らしさを

知っているし、その違いも知っている。

 

薬の情報提供と情報収集がMRの役割ですが、

訪問している医療機関と、

地域の患者さんに役立つ活動を行おう!

 

支店長が旗振りして

様々な活動に取り組みました。

 

 

さすが地域をよくみているMRたち。

 

多くのアイデア溢れる活動を実施してくれました。

 

タイトルだけ紹介します。

(全て医療機関の事前許可を得て実施しています)

 

・地域の消防署にうかがい、救急車の出動件数と、出動理由を調べて

医療機関にフィードバック

 

・地区の食生活の情報、お菓子屋さんの数と糖尿病発症の相関関係

 

・異なる診療科の医療連携の勉強会の企画

 

・医療機関に置いてある患者さん向けパンフレットの

整理の仕方のベストな事例を収集し、医療機関にフィードバック

 

・外来患者の待ち時間調査とそのフィードバック、

待ち時間改善の取り組みの話し合いの場の設定

 

・外来に見学生として参加して、医師の考えを学ぶ

その感想を提出し、MR活動の在り方を考え直す

 

・ディズニー好きから、ディズニーの接遇をスライドにして

ワークショップを創り、医療機関で接遇ワークショップ実施

 

・ANAやJALの挨拶の仕方などをスライドにして

医療機関で研修会の実施

 

・検診、胃カメラ・大腸カメラを受けて、感想をレポート提出

 

・医療機関に訪問したら、全てのスリッパを揃える

 

・コミュニケーションやリーダーシップ研修の実施

 

 

それぞれが実施したことを、支店全体 300名近くが集まる場で

発表していただきました。

 

実施するまでの苦労、実施して医療機関から認められた嬉しさ、

実施後に医療機関の多くの方からお声をかけていただいた嬉しさ、

会社名ではなく「○○さん」と個人名でお声をかけていただける嬉しさ、

 

医療機関を、地域を思って活動した素晴らしさに、輝いていました。

 

一人一人が個性をいかした活動を行い、輝いていました。

 

 

この活動の発想の原点は、

私もMR時代に、医療機関のために様々なお手伝いをしていた

変わったMRのところがありました。

 

・内視鏡室の見学

・学会スライド作成のお手伝い

・学会の統計手法の相談

・レントゲンの整理

・データベース(簡単なプログラム)の作成

・手術時間、出血量のデータ整理

・電子カルテの定型の検査などのオーダー画面作成のお手伝い

・様々な幹事役

 

 

GEキャピタル社のValue-upは、

 

Y社時代に、GEキャピタルの方と、

若手リーダーシップ開発で合同プログラムを組んだとき、

 

GEキャピタルのValue-up活動を知ることができました。

 

皆さんご存知のように、GEには、

ワークアウトやシックスシグマという

優れた改善活動があります。

 

GEキャピタルでは、そのワークアウトの取り組みを

GEキャピタルのサービスをご利用いただいている

企業様(多くは中小企業)に、無償で研修サービスを

行なっていらっしゃいました。

 

GEキャピタルのサービスを

ご利用されている企業様の繁栄が、

GEキャピタルの繁栄に繋がるという考えに基づき、

 

社内に提供サービスのチーム(組織)を作って、

全国の企業様へ、研修を実施されています。

 

考えを行動に具現化していることが素晴らしい!

と感じました。

 

GEキャピタルのワークアウトと比べると、

MRの活動したValue-up活動は規模が小さく、

一人ひとりの、その場の活動であり、

努力であり、想いです。

 

小さな行動でも、組織の行動でも、

顧客の喜びことが大切です。

 

訪問させていただいている、

サービスを利用いただいている、

企業・医療機関が地域で繁栄すること、

その顧客に満足いただけることが、

自社のValue-upに繋がるんだと想い、

行動に映していました。

 

 

医療用医薬品業界では、

上記のような活動の多くは、

現在は労務提供として規制されていますが、

 

担当している地域に貢献する活動は

数多くあります。

 

担当する医療用医薬品が貢献する疾病の

医療者や患者さんのお困りごとについて

対話する。

 

お困りごとの解決策について対話する。

 

地域の医療情報を収集し、

収集した情報を、医療者にフィードバックすること。

その対話の場を設定する。

 

様々な医療機関、職種の医療者の人たちの

対話の場を設定する。

 

より良い医療を一人でも多くの人に届ける

価値あるMRが多く育って行くことに

これからも貢献していきたいと

活動していきます。