「不安って嫌なこと?、素敵なこと?」終わったオリンピックから学ぶ
「不安って嫌なこと?、素敵なこと?」
東京オリンピックで、日本人がメダルをどんどん取ったことは
嬉しいですね。素晴らしいですね。
メダリストになった選手たちが、
インタビューで、
「オリンピックが開催されるかどうか不安でした」
「試合が開催されない中で、私の実力がどのくらいの位置にいるのか、
わからずに不安でした」
と話されています。
オリンピックでメダルを取るようなアスリートは、
私たち一般の人に比べて、
とてもメンタルが強い!と
思い込んでいませんか。
私はそう思い込む傾向にありました。
金メダルに輝いた日本のある選手は、
「私のこともしっかり研究してくる。
どのくらいの対応をとってくるのか、
そしてライバルがどれだけ成長しているのか
わからない。
確かに不安はありましたが、
それに負けないように
しっかり準備をしてきました。
それが実ったのだと感じています」
アスリートも同じ人間であり、
私たちと同じように不安を抱いています。
不安とは、
未来に対する心配事です。
未来で実現したい期待が、
成し遂げられないかもしれない。
成し遂げられなかったら、
とても残念な気持ちになる、
そんな気持ちは味わいたくない、
そんな避けたい未来を想像して
起こることです。
過去の残念だったことを考えることは
後悔です。
不安は未来に対して、
「今ここ」で起きていることです。
不安は、避けたい未来が起こることを
逃れようとする思いです。
人間が生きるために、
必要な感情でもあります。
冬になって食事が取れないことを不安に思い、
人は食糧を蓄えることができるようになりました。
一人では立ち向かえないことに
立ち向かうために、
集団で暮らすようになりました。
集団で、農作業や狩猟を行い、
子育ても行うようになりました。
「不安」は必要な感情なのです。
「不安」は、より良い未来を作るために
必要な感情とも言えます。
「不安」は「今ここ」では、とても嫌な感情と
多くの人が感じます。
不安があるから、準備を行い、
素晴らしい未来を作っていく
成長につながります。
「不安」は捉え方を考えれば、
素敵な感情です。
「不安」がなければ
人は長く生き残り、
そして成長していくことが
十分できないのではないでしょうか。
「不安」を見つめるときに、
この「不安」は、
私にどんな準備を行うことを
期待しているのだろう?
私にどんな成長を
期待しているのだろう?
そう考えてみてください。
そして、不安をわずか1ミリでも
少なくするために、
今できることは何だろう?
とコーチングでは考え、
今できる行動を選択します。
そして未来に向かって動き出す。
成長に向かって動き出すことにつながるのです。