「聴く力で防ごう!ハラスメント」
「聴く力で防ごう!ハラスメント」
パワハラ防止法が2020年4月に施行され、
2022年4月には中小企業も適用対象になりました。
日経ビジネスの記事によれば、
ハラスメントの相談件数は、5年前と比べてどうなったか。
パワハラに限って言えば、
増えたが44%、
変わらないが31%
減ったが16%
相談なし 6%
増えたが減ったより多くなっています。
これは今まで表面化していなかったものが、
ハラスメント法の施行により
表に出てきたと考えれば、健全です。
一方で、現実では、
変わらないも含めると、75%が
ハラスメントが減ることなく起きています。
またハラスメントの課題は、
管理職の理解不足が45.3%で3位のランク。
一番大きな課題は、
コミュニケーション不足が63.8%
2番目は、
世代間ギャップ、価値観の違い 55.8%
本記事には、菊岡と一緒に日本リーダーコーチ協会を立ち上げた
大垣理事のインタビュー記事が掲載されました。
大垣は、
パワハラかどうかの判断基準は、
「利己的であるか、利他的であるか」
指導は部下を思いやり成長を促すものですが、
パワハラは上司のエゴです。
大垣自身はパワハラ型上司でしたが、
現場で汗水流して共に働き、
メンバーの人間性や仕事への向き合い方を見る中で、
部下を信頼し仕事を任せられる上司に
変わっています。
同じく代表理事の菊岡も、
かつてはパワハラ型上司で、
聴く岡(菊岡)という名前なのに
人の話が聞けない岡さんとして
いつも叱られていました。
パワハラ型を変え、
パワハラを防止するためには、
ハラスメントの課題である
コミュニケーション不足を改善し、
一人ひとりの価値観を捉え、
それに合わせた対話を行うことが必要です。
そのためには、上長は
話す2割、聞く8割が望ましい。
今まで部下との面談では話してばかりいた上長。
業務の指示や指導などメンバーに話すことが多いですが、
相手の立場で理解することが、ハラスメント防止に役立ちます。
話す力を今まで伸ばしてきた上長であっても、
相手のことを理解する「聴く力」を伸ばすことが必須です。
日本リーダーコーチ協会とKiku塾は、
パワハラ型リーダーを変えたい、
パワハラ型リーダーが、人を活かすリーダーに変わっていく。
あらゆる組織で、人の価値観が大切にされ、
自己肯定感とやる気、勇気が高まり輝いている
人がイキイキと楽しく幸せに働ける社会が実現している
この実現をビジョンとして、
コーチ養成や聴く力を高めることの
普及活動を行なっています。
パワハラ対応の研修も増えてきております。
ハラスメントを専門としている女性弁護士さんとのコラボ研修を先日も実施いたしました。
弁護士さんの1件の相談までに、ヒヤリハットの事例が300件起きていることが
ハインリッヒの法則から予測されます。
ハラスメント防止は、自分のことを伝える力に頼るのではなく、
相手のことを理解する聴く力が必須です。
聴く力を高めると、人を活かすリーダー、組織全体の活力や能力を高めるリーダーになり、
一人ひとりがイキイキと楽しく幸せに働ける社会の実現につながっていきます。
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