書評
BOOK
2020年08月24日

【書評45】1兆ドルコーチ エリック・シュミット(グーグル元会長&CEO)

スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、

エリック・シュミットらを育てた

「ビル・キャンベル」。

1兆ドルの企業価値を作ることを支援したことで

「1兆ドルコーチ」として呼ばれている。

2020年の1冊目として、

読もうと決めて読んだ。

さらに、ワークショップ仲間の読書会

Active Book Dialogで、

同じ月に2回読んだ本書。

1兆ドルコーチ ビル・キャンベルが、

コーチに大切なこと、

チームに大切なこと、

コーチを受ける人に大切なことを

語っている。

少し長くなるが、本書が語る大切なことを

共有したい。また実行していきたい。

『人が全て』

・どんな会社も、成功を支えるのは人だ。

・マネージャーの一番大事な仕事は、

 部下が仕事で実力を発揮し、成長し、

 発展できるように手を貸すこと。

・マネージャーは、

 「支援」「敬意」「信頼」を通じて、

 その環境を生み出す。

 「支援」は、彼らが成功するために、

 必要なツール・情報・トレーニング・コーチングを提供すること

 彼らの能力開発のために努力し続けること

 「敬意」とは、一人ひとりのキャリア目標を理解し、

 彼らの選択を尊重すること。

 「信頼」とは、自由に仕事に取り組ませ、

 決定を下させること。

 彼らが成功を望んでいることを理解し、

 必ず成功できると信じること。

「部下をやる気にさせ、与えられた環境で成功させる」

・独裁者じゃない、ああしろ、こうしろと

 指示するのじゃない

・同じ時間を過ごして、

 大事にされていると部下に実感させろ!

・耳を傾けろ! 注意を払え!

・人を大切にするには人に関心を持つ

・人全体を受け入れる:

 仕事とプライベートは切り離せない

・人材育成は千差万別、人に向き合え

・チームをコミュニティにする

・現場の士気が全て

「優れたコーチは、人を良くする方法を考えるのに時間をかける。

 いつも部下・クライアントの成功を気にかける」

「ありのままの自分をさらけ出す」

「心理的に安全なチームを作ること」

・建設的な意見の対立は歓迎する

・チームメンバーが安心して

 対人リスクを取れるという共通認識がある

・ビジョン・目的に従い、ありのままのことを話し、

 行動しても、受け入れられる

「成功を測る尺度」

・企業が成功するために、

 チームコーチングを組織文化に取り入れる

・特に経営層へのコーチが必要、

 孤立を覚える経営者にこそ、コーチが必要

・経営層をコミュニテイとして機能させる

「チームファースト」

・チームを最適化すれば、問題は解決する

 全員がチームファースト

・問題ではなくチームに取り組む

 適切なチームを適所に配置、ペアで解決させる

・俊敏であり、思いやりのある

 マネージャー・リーダーが

 パフォーマンスの高いチームに必要

「コーチャブルな資質(人)」

=コーチを受ける人に求めること

・正直さ

・謙虚さ

・あきらめず努力を厭わない姿勢

・常に学ぼうとする意欲

「正しいプレーヤー」

知性面:すばやく学習する能力、

    厳しい仕事を厭わない姿勢

心理面:誠実さ、グリット(困難にあってもくじけない)、共感力、チームファースト