WS-ロジカルシンキングからコーザリティ分析・アクションプラン作成
ワークショップ「ロジカルシンキングからコーザリティ分析・アクションプラン作成」を実施しました。
ロジカルシンキングは定番の考え方で、ビジネスパーソンであれば、「もっとロジカルに説明しなさい」「よりロジカルに考えられるといいね」と指摘を受けたことが一度はあるかと思います。
現代では、大学でロジカルシンキングを学び入社してくる人もいるのではないでしょうか。私の時代に大学でロジカルシンキングを学ぶ機会はありませんでした。私の身近な後輩に聞いても、大学時代には学んでいないようです。ヘルスケア領域の新入社員にうかがっても学んでいないという回答が帰ってきました。したがって、多くの方が社会人になって、ロジカルシンキングに取り組むことになります。
ビジネスパーソンに必須のロジカルシンキング。
これが中々手強いビジネススキルです。
できるビジネスパーソンは、一度に綺麗にロジックツリーが書けていると思われる人が多いのではないでしょうか。
実は、最終的には綺麗なロジックツリーにまとめることが出来ますが、作成にはステップを踏んでいます。
できるビジネスパーソンが踏んでいくステップとは何か?
これが判れば、ロジカルシンキングも怖くない。
ステップを踏んで練習・練習です。
Kiku塾では、ステップ式にロジックツリーを作り上げる方法を、ステップ式のワークを通じて学び、身につけていきます。
原因追求型のロジックツリーを作る過程では、視点を広げる必要があり、視点の広げ方も取り入れています。
ロジックツリーで考えるものは、受講者自身の課題ですので、その場で現在の課題解決に繋がります。
ロジックツリーを作ってみたけど、まだ「真の原因がすっきりしない」という経験はないでしょうか。
原因追求型のロジックツリー、トヨタのなぜを5回繰り返すことから、”なぜ”を繰り返して原因追求を行っていくものだという思い込みがあります。
製造業のような機械を相手にした原因追求では、どこかに不具合が起きていて、いくつかの不具合要因を見つけることが可能な場合が多いです。
一方、人が行なっていることや、個人の課題では、複数の原因/要因が見つかるロジックツリーよりも、要因が絡み合っていて、どれが「真の原因」かが判りにくい場合が多く見受けられます。
私もロジカルシンキング初心者の頃は、ロジックツリーが”堂々巡りの状態”で作成してくる後輩に「なぜの繰り返しが足りないんだ!もっと考えろ」とカツを入れていた記憶があります。
絡み合っているように見える要因を整理して、「真の原因」を見出すには、「コーザリティ分析」が役立ちます。
”堂々巡りの状態” これは「循環トートロジー」といわれていますが、「循環トートロジー」の状態を把握して、真の原因をとらえていきます。
Kiku塾では、ステップ式ロジカルシンキングのワークで、ロジックツリーを完成させた後に、「すっきりしないロジックツリーの作成者」の課題を、グループでコーザリティ分析に取り組みます。
グループで”堂々巡りの状態”を書き表わし、”堂々巡りの状態”をもたらせている要因を探っていきます。グループで話し合うことで、課題提供者も自分の課題を少し手放した状態でメタ認知が出来て、要因の理解が深まります。参加者は自分ごととして感じて取り組み、コーザリティ分析の手法を体験できます。
コーザリティ分析を行うと、本当にすっきりした、という声をいつも聞けます。
モヤモヤが晴れていきます。
講師としては嬉しい瞬間です。
ロジカルシンキング・コーザリティ分析でほとんどの時間を費やすのですが、最後にアクションプランを作成します。ロジカルシンキング・コーザリティ分析で原因が明確に、具体的に表れていますので、アクションプラン作成には、それほど多くの時間を必要としません。
やるべきアクションは分かっている状態です。
分かっている状態ですが、複数のアクションプランを考えて、どのプランがどのような効果を示すのかを客観的に評価する方法を最後に学びます。
通常5時間(1回5時間または2.5時間x2回)で実施する講座を3時間に短縮しましたので、アクションプランの評価には十分な時間を取れませんでした。反省点です。次回は、3.5時間で告知して実施していきたいと考えています。
<参加者の声>
- わかりやすい講義に加えて、ワークは自分自身の事例で考えた上で、アドバイスをいただけるので自分自身の学びに大変つながっています。
- 実際に自分がかかえている課題にとりくみ、それを参加した方々と共有しながらディスカッションできたことで、自分にはない視点での考え方やアイデアが生まれて、新たな発見が多くありました。
- 浮き彫りになった課題に対して、早速タスクを書き出し、優先順位をつけて動き出しました。
- ロジックツリーからコーザリティ分析を行うワークに夢中になれました。新たな気づきがありました。学びほぐしになりました。