講演「マーケティング部の仕事とコラボレーションの進め方」
製薬会社マーケティング部門での長年の経験から、製薬会社のパートナー企業様で、「マーケティング部門の仕事とコラボレーションの進め方」の講演を実施させていただきました。
講演の骨子は以下の内容です
1.マーケティング部門のお仕事
2.年間予算策定の流れ + 医療用医薬品のライフサイクルマネジメント
3.マーケティング担当者の思考法
4.マーケティング担当者のタイプ
5.製品を最大化する重要な考え方
話の全編に、 パートナー企業様のビジネスにつながる以下の内容を、
具体的な事例も加えて盛り込みました。
・パートナー企業のビジネスチャンスはどこにあるか
・パートナー企業が入り込むポイント
・パートナー企業の提案ポイント
製品の価値を最大化するというマーケティング部門の使命に対して、
とくに強調させていただいたことは、
・Patient Journey/Buying Process ーDrの治療変更における判断基準を知ること
・プロダクトライフサイクル&キャズムーターゲットとメッセージが変わること
です。
製薬会社側は、「製品がある→どこに使用していただこうか(製品ポジショニング)」に走りがちですが、医療者は「困っている患者さんがいる→どんな治療を行おうか」です。
くすりは治療手段の一つであり、くすりによる治療が必ず優先されるわけではありません。
また、くすりは、イノベーションの製品であり、有効性・安全性の両面から医療者にとっても患者さんにとっても大きな影響を与えルため、購買(処方)の決定には慎重になります。
イノベーションの普及プロセスを良く理解して、製品の価値最大化を行っていく必要があります。
製薬会社のパートナー企業様も「よい医療を適切に、そして迅速に必要な医療者・患者様にお届けする、医療者の一員」として、医療者側に寄り添う存在であり続けることをお話しました。
パートナー企業様は、今までは、厚生労働省の製造承認をうける(市販の許可)ことになってからの資材作成が多かったようですが、最近では製造承認準備のころからのご相談が寄せられるようになり、マーケティング部門の考え方が必要となっているとのことでした。
いずれにせよ、新しい治療薬がいち早く医療者・患者さんのもとに適切に届くことは、社会貢献そのものであり、ヘルスケア産業にかかわるものとして、引き続き貢献していきたいと強く感じた一日になりました。
強調させていただいた以下のことはKiku塾でも学びの機会を設けています。
・Patient Journey/Buying Process ーDrの治療変更における判断基準を知ること
・プロダクトライフサイクル&キャズムーターゲットとメッセージが変わること
個別相談にも対応いたしますので、ご興味のある方は、ご連絡くださいますと嬉しいです。