「尋問ではなく、相手の言葉や思いを受け止める」

キャリアコンサルタントの２級（上級）資格を持っている人の勉強会に参加しました。

スーパーバイズという学びの場です。その時のロールプレイからの学びです。

自分が実際にクライアントとコーチングやキャリアコンサルティングを行ってうまくやれなかった時の事例を持って来て、

その事例にどうやってやればうまくできるかを検討します。

指導者役の人が、相談者に対して指導を始めます。
最初の導入は、相談に来られたことを労っています。

その後、相談者が相談事を話し始めると、指導者役は、相手の話した言葉や思いを全く受け止めずに、どんどん聞いていきます。

・何をやったのですか
・どうしてやったのですか
・その時、相手の表情はどうだったですか

どんどん尋ねていきます。
まるで、刑事が容疑者に尋ねるようです。

そして驚いたことに、相談者（容疑者）のポイントを見抜いたと思ったら、指導者役は笑顔になったのです。

この笑顔は、指導者がポイントを見つけたという自己満足の笑顔と感じました。

刑事が容疑者の答えるところの不一致を見出して、犯人に間違いないという証拠を得て嬉しくなった感じです。

もし、あなたが相談事があって、刑事が容疑者に尋問するように扱われたらどう感じますか？
とても嫌ですよね。

一方、もう１組のロールプレイでは、指導者役の方が、相談者の言葉を受け止め、その受け止めのできているところを認めながら、どうなったら良かったのかと、良い姿を尋ねます。
少し足りないと感じた点を尋ねます。
良い姿に対して、残念だったと感じた点を尋ねます。

惜しいなと思うのは・・・だと感じますがいかがですか？

と問いかけます。

尋問ではなく、相手を尊重して相談を進めます。
そして、相談者の顔が徐々に晴れ晴れとしてきます。
その晴れ晴れとした顔を見て、指導者役も嬉しさを示します。

２つのロールプレイを見て、大きな気づきが生まれました。

あなたは相談事に対して、どちらで対応したいか、対応されたいでしょうか。

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