【書評31】誰でもすぐに戦力になれる未来食堂で働きませんか? 小林せかい
著者は、東京・神保町で、食堂「未来食堂」を経営。
まかないさんと言われる、50分働くと一食分無料サービスという、
誰が働きにくるか、わからない環境で
日々の食堂を運営し、かつ長期的に経営している。
本書のテーマは、
「誰でも参加でき、かつ
お互いの良さを活かし会える
強いチームを作れるのか?」
解は、
最強のチームは、常に成功するチームではありません。
最強のチームは、失敗から進化できるチームです。
また、解を示し、本書の目次でもある
冒頭のロジックツリーが秀逸である。
ロジックツリーの学びになる。
このロジックツリーを
ゆっくり見ていただきたい。
本書がビジネス書として
役立つことが多く記載されている。
著者のせかいさんが、経営者として
一人でやらず、誰かと一緒にやる理由は、
・作業時間が短くなる
・本当に経営者がやるべきことに時間を割ける
・ビジネスを成長させる
・必要なのは結果を出すことであり、
一人で抱え込むことではない。
ホワイトカラーの専門職が手伝いに来るが、
頼むことが苦手で、共同作業に慣れていない
また、一人でやった方が早いと思いがち。
この閉じた思考回路を変える必要がある、は
まさにその通りと感じる。
まだまだビジネスに役立つことが掲載されている。
リーダーの熱量、リーダーが発する空気の伝染、
成功につながるキラー行動の抽出と仕組み化、感情のコントロール方法
私は、もちろん未来食堂に行ってみた。
思ったより、とても静かに運営されていた。
1店舗であるので、リーダーである、せかいさんの影響が大きい働き場であると感じた。
これは、多くの組織の1チーム(組織)単位で考えると同じことが役立つと感じた。
複数を束ねた組織であっても同様に役立つとも感じた。
未来食堂には、複数回行くと、その良さがよりわかるとのこと。
著者は、他の書作もあり、
他と違う存在感をいかに出すかなど、
ビジネスに役立つことを書いている。
なお、未来食堂で、本を購入すると
食事が無料になるようである。