書評
BOOK
2020年08月24日

【書評40】オーセンティック・リーダーシップ ハーバード・ビジネスレビュー編集部

書評39に引き続き、

ハーバード・ビジネスレビュー編集部の

EI(Emotional Intelligence)シリーズ

 

4冊目 オーセンティック・リーダーシップ。

 

 

オーセンティック・リーダーシップとは、

 

自分の価値観をもとに、

倫理感・誠実さをもって、

一歩、踏み出すこと。

 

冒頭の早稲田大学ラグビー部監督

中竹竜二氏が、偉大な名監督の後を受けて、

 

日本一オーラのない監督といわれた

自分のスタイルで、日本一を奪回したことに

心が打たれる。

 

 

リーダーシップ論の変化は、

パワー構造の変化による。

 

昔の時代は、武力の時代。戦争に勝つこと。

このリーダーシップ論が長く続いている。

 

現代のパワー構造に必要なのは、

 

情報・知識 プラス

 

コミュニケーション力とネットワーク力。

 

 

コミュニケーション力と

ネットワーク力を高めるには、

 

自分らしさを認識し(自己認識)、

自己成長して、

 

自分を高め、

周囲を高めていく人。

 

自分をさらけ出した上で、

強みを活かせる人。

 

その強みを広げていける人。

 

認められたいという外発的動機と、

 

仕事の満足感を高めたいという

内発的動機のバランスが取れている人。

 

 

ただし、オーセンティック・リーダーシップも

用い方を誤ると弊害がある。

 

それは、自分に正直であることを

言い訳にして自分勝手に振る舞うこと。

 

 

オーセンティック・リーダーシップを

正しく用いるために、行うことは、

 

・自分がどう見られているかを常に知る

 

・一人だけの場所で、同僚の変化などに反論する

 

・別の方法・態度・言葉遣いが取ること、

あるいは取れなかったかを考える

 

・済んだことを終わらせる、謝罪する

 

・失敗のコストを引き受ける

 

 

オーセンティック・リーダーシップを発揮すると、

 

周囲の人たちに、共鳴し・共感し、

 

周囲の人の成長を後押しすることができる。

 

周囲の人たちに役立つことが、

 

自分およびチームの成果や成長に戻ってくる。