書評
BOOK
2020年08月24日

【書評39】マインドフルネス ハーバード・ビジネスレビュー編集部

EI(Emotional Intelligence)シリーズ

3冊目 マインドフルネス。

 

グーグル、ゴールドマンサックス、

アップル、メドトロニック(医療系)などの

優良企業で取り入れられ、

 

企業の成功に大きく貢献している

マインドフルネス。

 

その理由と、行き過ぎた場合の弊害について、

ハーバード・ビジネスレビューに掲載された

論文のエッセンスが記載されている。

 

 

マインドフルネスとは、

「いま、ここに在ること」

「いま、ここに集中すること」

 

自分自身を、もう一度、

新しい力で満たすこと。

 

静かな力であるとともに、

 

同時にあらゆる事態に対応する

可能性を満たす力強い力。

 

 

マインドフルネスには、4つの確かな成果がある。

 

・より強い集中力

 

・ストレス下での平静の維持

 

・記憶力の向上

 

・良い企業市民である、チームワークが高まる

 

さらに、創造力も向上する。

 

脳科学で証明されていることは、

 

自己統制力を制御する、

前帯状皮質の機能向上。

 

記憶とストレス下での障害を克服する

海馬の機能向上。

 

自らの注意と行動の対象を意図的に決め、

その場に相応しくない反射的な行動を

抑えることができる。

 

記憶力が高まるとともに、

レジリエンス(逆境から再起する力)が

高まる。

 

 

マインドフルネスの反対は、

マインドレスネス。

 

一番困ることは、マインドレスネスに行動して、

 

期待外れの結果になったり、競争に負けること。

人間関係を台無しにすること。

 

マインドフルネスに振る舞えば、他者からは、

 

自分を偽らない信頼できる人物とみなされ、

人間関係に好影響がでる。

 

新しいことに目を留め、自分にとって

有意義なものにすることができる。

 

 

一方、マインドフルネスの弊害は、

 

マインドフルネスが目標達成のツールである

と理解すること。

 

とくに瞑想が、目標達成につながり、

「結果」が保証されると思われ、

 

結果がすぐに出ない場合は、

瞑想は無益であると判断さえること。

 

瞑想によって、すぐに

結果が出なくても、

 

マインドフルネス、瞑想の実践は、

 

自己のがんばりや自己の価値を否定せず、

落ち込むことなく、すぐに動け出せる。

 

瞑想ばかり行って、

次の行動が伴わなければ、

成功には近づかない。

 

 

マインドフルネスとは、

「いま、ここに集中する」

 

行動していることに集中して、

生産性が高まることである。

 

 

マインドフルネスになる方法は様々ある。

 

一番有効なのは、呼吸法。

 

また、瞑想、日誌の執筆、エクササイズ、

ジョギング、長時間のウオーキングがある。

 

1日に、数秒間 集中して耳を傾けるという、

非常に忙しく時間がないという人への

実施方法も紹介されている。

 

 

私も、毎日マインドフルネスになるための時間、

具体的には腹式呼吸を行っている。

 

仕事中にも、1日2-3分の時間を数回とる。

集中力が高まり、仕事の質と量が断然アップする。

 

ぜひ、日々の生活に取り入れていただきたい。

 

(私の講座でも、マインドフルネスの実践法を取り入れている)