書評
BOOK
2020年08月24日
【書評41】月を見てパンを焼く パン職人 塚本久美
月齢で働くというパン職人、
月齢ゼロ〜20の間はパンをつくる時間
月齢21〜28は、パンを作らず、
生産者や食材との出会いを求め
ドイツでパンの焼き方を月齢で調整することから
ヒントを得て、編み出した働き方。
素敵な働き方と感じます。
パンを捨てないパン屋を作りたい、
店舗を持たないー
注文を受けてからパンをつくるパン屋を経営して
著者は、どんどん飛び込んで、
行動して、チャンスを掴んでいます
著者が書いている素晴らしい言葉!
啓発書・ビジネス書の側面があります。
著者が体験から書いた、素晴らしい言葉を記します。
・人生で一番体力があるのは「今」
・自分が動けば機会が舞い込む
・自分が作ったものが
誰かの手にわたるから価値がある
・挑戦したいことは、まず副業して試してみる
・学校で学ぶより、働いて覚える
・いい食事が、いい仕事をつくる
・全然できないことを楽しむ、
試す前から否定しない
・ドイツのパン屋「まずはやらせてみよう」の精神が素晴らしい
・新しいパン(アイデア)は、人との出会いが運んでくる
・食・生産者を通じて、その土地を好きになる
・異業種と積極的にコラボするーパン職人の新たな働き方をつくる
繰り返し読むと、心に染みる言葉ばかり。
今ここを大切にして、自分にあった暮らし・経営を行い、
そして周囲を大切にして、新しい価値を生み出している。
こういう生き方が素敵だと感じています。
残念なのは、パンがすぐに買えないこと。
それを待つことも大切なことかと思います。