書評
BOOK
2020年08月24日

【書評52】ビジョナリーカンパニー「弾み車の法則」 ジム・コリンズ

ビジョナリ・カンパニーシリーズの総集編という書となっている感がある。

 

成功する企業には、成功の法則がある。

 

それが”弾み車”を回し続けるということ。

10回回したら、次は1000回、さらに10億回と、

弾み車に勢いを生み出していく。

 

弾み車は、

直前のステップから生じる必然の結果の連動性があり、

好循環となる因果的連鎖がある。

 

これが驚くべき永続性を生み出す。

 

平凡な会社から、偉大な会社に変わっていく

重要なポイントである。

 

弾み車を回す企業の事業は、

ハリネズミの概念としてまとめている

(古代ギリシャの寓話からの概念)

 

1. 自分たちが情熱を持って取り組めるもの

2. 自社が世界一になれるもの

3. 競争力を強化していくもの

 

 

ユニークである必要はない。

弾み車をしっかり構築して、

何回も繰り返していけるなら

偉大な会社になっていく。

 

 

もっとも重要なポイントである

”弾み車”を明確にする手順は、

 

1. 会社で実現してきた、重要かつ再現可能な、

期待を上回った成功をリストアップする

 

2. 失敗や失望のリストを作る

 

3. 失敗と成功のリストを比較し、自問する

ー弾み車の構成要素は何か?

 

4. 3から出てきた構成要素を4−6個を使い、

弾み車のループ(好循環)を書いてみる。

ループが何度も繰り返され、

勢いが蓄積されていく仕組みが

説明できるように作る

 

5.4の内容をシンプルに、5個以内に統合する

 

6. 成功、失敗の双方が説明できるか、検証する

 

7.ハリネズミの概念とあっているかを確認する

 

出来上がれば、弾み車を回し続ける。

弾み車に勢いをつけ、偉大な企業になっていく。