書評
BOOK
2020年08月24日

【書評58】ファクトフルネス ハンス・ロスリング

10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣。

 

本書を読むと、

人は、つくづく思い込みの生き物であると感じる。

自分の知識や体験を大切にしているため、

自分の認知の枠組みに囚われて、

物事を理解・判断していることに気づかされる。

 

何が正しい・正解ではなく、

何が正しい情報なのか・正しい情報を反映しているのかを、

もっと見ていく必要を感じるとともに、

 

全体と個別は違うという、

多様性の存在を心から理解することが必要だと感じた。

 

著者は、

10の思い込みを生むのは、

人の脳機能に原因があり、

ドラマチックな世界の見方をすることにもよる。

 

10の思い込み →解消法のアイデア として記す

 

1.分断本能:

2項対立を求める。

決して埋まる溝がないはずだと思う。

→大半の人はどこにいるのか探す

 

2.ネガティブ本能:

世界はどんどん悪くなっている、

という思い込みから抜けだせあい

→「悪い」と「良い」は両立する。

ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい。

悪いニュースが増えても

悪い出来事が増えたとは限らない。

 

3.直線本能:

なんでもかんでもグラフは直線にならない

→直線にならない様々なグラフがある

 

4.恐怖本能:

危険でないことを怖ろしいと

考えてしまう思い込み。

怖ろしいことに自然に目がいく

→恐怖と危険は違うことに気がつく

 

5.過大視本能;

目の前の数字が重要だという思い込み、

数字一つだけをみて判断する

→数字を比較する、80−20の原則を見てみる、割り算する

 

6.パターン化本能:

一つの例、一つのパターンが

全てに当てはまる・説明できるという思い込み

→同じ集団の中にある違いと共通項を探す。

自分以外はアホだと決めつけない。

 

7.宿命本能:

全てはあらかじめ決まっているという思い込み

→ゆっくりとした変化であっても、

変わっているということを意識する。

小さな進歩を追いかけよう。

文化が変わった例を集めよう

 

8.単純化本能:

世界は一つの切り口で理解できるという思い込み

→自分の考えを検証しよう、

知ったかぶりをやめよう。

単純なものの見方と単純な答えを警戒しよう

 

9.犯人探し本能:

誰かを責めれば物事は解決するという思い込み

→犯人ではなく原因を探そう。

結果に影響する仕組みに目を向けよう

 

10.焦り本能:

今すぐ手を打たないと大変なことになるという思い込み

→今すぐ決めないとと感じたら、

自分の焦りに気を向けよう。

焦りを感じたら深呼吸。

 

日々、10の思い込みにはまっていないか、

注意しながら過ごすことの大切さがある。