「アドバイスしたくなったら、許可を取る質問」

「アドバイスしたくなったら、許可を取る質問？」

聴く力を高めるセミナーやトレーニングを実施していると、受講者のほとんどは、途中で話を遮り、話したくなります。

話を聴くと、良いアイデアが浮かんできて話したくなります。

自分の話も聞いてもらいたくなります。

しかしながら、講師の菊岡が、相手の関心に寄り添い続けてくださいと言い続けるので、

話したい気持ちをグッと我慢して聴き続けられます。

この状態が続くと、さらに話したくなり、講師の私に、
「どうしても話したくなったら、またアドバイスしたくなったらどうしたら良いですか？」
という質問が必ず出てきます。

菊岡がお話ししているのは、
「話して良いかどうかの許可を取る質問を投げかけましょう」

具体的には、
「お話を聞いていて、気づいたことがあるので話して良いでしょうか？」
「私の感じたことをお話しして良いでしょうか？」
「もしかするとお役に立てるアイデアが出てきたので、話しても良いでしょうか。アイデア、アドバイスは押し付けではないので、一つの意見として話しても良いでしょうか？」

多くの場合は、話して良いかの許可を取る質問を投げかけると、これまで十分に話を聴いていた場合には、「はい、どうぞ。ぜひ聞かせてください」とOKが出ます。

まだ十分に話を聴いてもらっていないと、話し手が感じている時には、
「もう少し話させてください」
「この後の話が大切なので、もう少し聞いていてください」
との意見が返ってきます。

話し手がまだ話し足りないことがわかりますので、その話を十分聞いてから、あなたの話したいことを話します。

すると、話を十分に聞く前と、聴いた後では、話したい・アドバイスしたい内容が変わることがあります。

話す許可を取ってからは、あなたの話したいことやアドバイスを話すことができますね。

そして注意することは、一方的に話したり、アドバイスするのではなく、あなたが話した内容やアドバイスについて、相手がどう思うか、どう感じたかを必ず聴いてください。

あなたの話・アドバイスについて相手の意見、思い、感情を聴くことで、話したあなたにとって良いフィードバックになり、あなたに気づきが生まれます。

また、フィードバックすることで、アドバイスを受けた相手にも深い気づきが生まれます。

今日も「聴く力」を発揮して、あなたと、あなたの周囲が良い1日になりますように！

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