書評
BOOK
2020年08月24日

【書評48】最難関のリーダーシップ 変革をやりとげる意志とスキル ロバルト・A・ハイフェッツ、マーティン・リスキー、アレキサンダー・グラショウ

最難関のリーダーシップが必要とされる、

そのテーマは、適応課題の克服である。

 

課題を2つに分解

・技術的課題 テクニカル・プロブレム

・適応課題(適応困難) アクティブ・チャレンジ

 

技術的課題は、今までの経験・専門性・知識で解決できる

 

現代は、適応課題への対応が必要である。

・理論や事実ではな納得しない人たちを動かす

・頭ではなく、心が固執しているー心に働きかけて動かす

 

適応課題が現代の最難関の課題である。

 

 

適応課題への対処とは?

―社会やコミュニティが大切にしている

価値観や信念を明らかにし、

変化に適応できるように適応的・政治的に対処すること

 

適応課題の4類型

1. 大切にしている価値観と行動のギャップ

2. コミットメント・約束事の対立

3. 言いにくいことを言わない

4. 回避行為:逃げて放置、問題をすり替える

 

 

適応課題で特定することは?

 

1. 利害関係者(個々、グループ)

2. 課題の関係性

3. 望ましいこと・成果

4. 最も大切にしている価値観

5. 忠誠心

6. 喪失リスク

 

 

適応課題へのリーダーシップ法とは?

 

・鼓舞すること

・汗を流すこと

変革の旅路は悪くない、

どんどん実験を行う、

冷静に慌てず楽観的に

 

 

適応課題に対するコミュニケーションは?

 

・協力者を探し組む

・犠牲になる人たちの責任を負う

・敵対者、反対者、権威者とのコミュニケーションを行う

対立を見つけ出し、見解を聴き、

得るもの・失うものを確認し、

得るものを増やす検討・方策を行う

 

適応力の高い組織の特性は?

 

1. エレファント=重大な問題で存在を認識しているが放置しているもの、を指摘する

2. 組織の将来に対する責任を共有する

3. 自主性ある判断が期待されている

4. リーダーシップを育てる力が発達している

5. 内省と継続的な学習が日々の業務に組み込まれている