【書評48】最難関のリーダーシップ 変革をやりとげる意志とスキル ロバルト・A・ハイフェッツ、マーティン・リスキー、アレキサンダー・グラショウ
最難関のリーダーシップが必要とされる、
そのテーマは、適応課題の克服である。
課題を2つに分解
・技術的課題 テクニカル・プロブレム
・適応課題(適応困難) アクティブ・チャレンジ
技術的課題は、今までの経験・専門性・知識で解決できる
現代は、適応課題への対応が必要である。
・理論や事実ではな納得しない人たちを動かす
・頭ではなく、心が固執しているー心に働きかけて動かす
適応課題が現代の最難関の課題である。
適応課題への対処とは?
―社会やコミュニティが大切にしている
価値観や信念を明らかにし、
変化に適応できるように適応的・政治的に対処すること
適応課題の4類型
1. 大切にしている価値観と行動のギャップ
2. コミットメント・約束事の対立
3. 言いにくいことを言わない
4. 回避行為:逃げて放置、問題をすり替える
適応課題で特定することは?
1. 利害関係者(個々、グループ)
2. 課題の関係性
3. 望ましいこと・成果
4. 最も大切にしている価値観
5. 忠誠心
6. 喪失リスク
適応課題へのリーダーシップ法とは?
・鼓舞すること
・汗を流すこと
変革の旅路は悪くない、
どんどん実験を行う、
冷静に慌てず楽観的に
適応課題に対するコミュニケーションは?
・協力者を探し組む
・犠牲になる人たちの責任を負う
・敵対者、反対者、権威者とのコミュニケーションを行う
対立を見つけ出し、見解を聴き、
得るもの・失うものを確認し、
得るものを増やす検討・方策を行う
適応力の高い組織の特性は?
1. エレファント=重大な問題で存在を認識しているが放置しているもの、を指摘する
2. 組織の将来に対する責任を共有する
3. 自主性ある判断が期待されている
4. リーダーシップを育てる力が発達している
5. 内省と継続的な学習が日々の業務に組み込まれている